スマホ、PC作業で若年性老眼(スマホ老眼)や体調不良が増加!
- 2016.06.20
- サナシオからのお知らせ
最近、❝スマホ老眼❞という言葉が生まれるほど、若年者の老眼が増加している。
これは長時間のスマートフォンの使用によるものであり、またオフィスでも大半がパソコン作業であり、目の不調や肩や頸、腰の不調を訴える人が増加している。
老眼というのは、年齢ともに水晶体の弾力が失われて近くのもが見えにくくなる現象をさすのだが、若くても近くばかりをみていると毛様体の疲労などにより老眼と同じ状態になってしまう。
会社でもパソコン、家でもパソコンやスマートフォンを使用していると確かにそのような現象が起こってもおかしくはない。
またパソコンを使用している時の姿勢が悪いと肩凝りや腰痛が起こり、ストレート・ネックといって、もともと頸椎はC型のカーブをしているのが、真っすぐになってしまい、手の痺れや体調不調を訴える人が増加している。
このような事を防止するためには、どのような方策があるのだろうか?最も簡単なのは、長時間連続して作業を行わない事であり、1時間に5~10分程度の休息を入れる事である。
次は目の体操をすることである。
①目の前、30㎝位に鉛筆等を立てて、それを凝視する。
②その後、窓の外の風景を眺める。
③これを10回程度、一日に数セット実施する。
つまり凝り固まった水晶体や毛様体をほぐしてあげるという事を目標にしたものである。
パソコン作業についてもコンセプトが変わってきているように思う。昔は頚肩腕症候群の防止姿勢というのが推奨されていたが、今は背筋を伸ばしてというのではなく、深く腰掛けて背もたれに体を預けるのが良いといわれている(低座・後傾)。
あるIT企業では、細かく調整できる椅子を社員1000人分まとめ買いしたといわれているし、私が担当している会社でも建物の改装と同時に、少しでも負担を改善できるように社員全員の椅子を高価なものに入れ替えている。
最近、外資系企業の日本本社の職場巡視をしていたら、社員の方が自由に集まって仕事ができるスペースに立って仕事ができるスタンディン・デスクが配置されていた。担当者の方の説明では。アメリカ本社の意向で日本にも導入されたという。電動で高さが自由に変えられる。
そういえば、長時間の座っての作業は寿命を短縮するという報告があり、立って仕事をし、動くことが推奨されている。スタンディング作業を取り入ると歩行が伸び、腹囲も低下するという報告もある。IT化により労働衛生の在り方も変化せざるを得ない状況にある。