水痘(水ぼうそう)
- 2014.12.09
水痘は『みずぼうそう』とも言われ、水痘‐帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus:VZV)の初感染によって引き起こされる病気です。日本を含め世界中にある病気です。
感染原因
水痘-帯状疱疹ウイルスの飛沫・空気感染、痂皮化していない発疹や皮膚症状・帯状疱疹の人からの接触感染や飛沫感染によって起こります。
水痘の潜伏期は10~21日。感染すると、感染後14日前後くらいに発疹がでるといわれています。
症状
発疹・発熱を主症状とします。
発疹は紅斑から始まり、2~3日のうちに水泡・膿泡・痂皮と移行しますが、すべての段階の発疹が混在しているのが特徴です。
発疹は体幹・顔面が多く・頭部や口腔内に粘膜疹がでることもあります。発熱の程度は38℃前後の熱が2~3日続きますが、まれに40℃を超えることもあり熱性けいれんを合併することがあります。
免疫不全状態の患者が罹患した場合、重症化するリスクがあり、妊娠初期(20週頃まで)では胎児に先天性水痘症候群、分娩直前・直後では新生児に先天性水痘のおそれがあります。
接種方法
ワクチンの種類 | 生ワクチン |
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接種方法 (任意予防接種) |
1回(抗体獲得率90%以上) ※ワクチン接種後の水痘罹患率(ワクチン接種をしても感染すると水痘になる)は、約20%であるが、軽症のことが多いです。
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抗体持続期間 | 10年以上 |