おたふくかぜ(ムンプス、流行性耳下腺炎)
- 2014.12.09
おたふくかぜは、流行性耳下腺炎あるいはムンプスとも呼ばれるムンプスウイルスによって起こる病気(全身性感染症)です。日本を含め世界中にある病気で日本でも多くの方が感染しています。
感染原因
おたふくウイルスの感染(唾液もしくは接触)によって起こります。2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、通常1~2 週間で軽快します。最も多い合併症は髄膜炎であり、その他髄膜脳炎、睾丸炎、卵巣炎、難聴、膵炎などを認める場合があります。1回かかると生涯にもう1度かかることはありません。
症状
両方、あるいは片方の耳の下が痛くなり腫れてきます。
通常48時間以内にピークを認めます。 接触、あるいは飛沫感染で伝搬しますが、その感染力はかなり強いのが特徴です。ただし、感染しても症状が現れない不顕性感染もかなりみられ、30~35%とされています。
鑑別を要するものとして、他のウイルス、コクサッキーウイルス、パラインフルエンザウイルスなどによる耳下腺炎、(特発性)反復性耳下腺炎などがあります。
接種方法
ワクチンの種類 | 生ワクチン |
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接種方法 (任意予防接種) |
1回(抗体獲得率90%以上) ※1回接種ではムンプスの予防効果は80%程度、2回接種ではムンプスの予防効果は90%程度と考えられています。
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接種方法 | 1回 |
抗体持続期間 | 数年。成人の方は追加接種しましょう |