麻疹(Measles)
- 2014.12.09
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによって起こる病気(全身感染症)で日本を含めて世界中にある病菌です。
日本では、定期予防接種に指定されていますので、対象年齢(生後12~24ヶ月)のうちに予防接種をしましょう。
成人になってからも、任意で予防接種がうけられます。
感染原因
麻疹ウイルスの空気感染(飛沫感染)によっておこる病気です。
麻疹に罹患した場合、特異的な治療法はありません。細菌などの二次感染の治療に抗菌薬を投与する場合があります。
症状
伝染力がつよく、発熱・咳・鼻水・めやに・発疹が主な症状です。
約10~12日の潜伏期の後、カタル症状(鼻水・咳。結膜充血・めやに等)と共に、3~4日間は38℃前後の熱が認められます。一度おさまりかけたと思うと再び39~40℃の高熱(4~5日間)と全身性の発疹がでてきます。
発疹が現れる前より、コプリック斑(周りが赤く中心が白い口腔粘膜にできる粘膜疹)が頬の内側に認めらその直後から発疹が認められます。発疹は、3~4日で色素沈着を残して消退します。
合併症として、気管支炎・肺炎・中耳炎・脳炎などがあります。
接種方法
ワクチンの種類 | 生ワクチン |
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接種方法 (定期接種) |
1期…生後12ヶ月~24ヶ月(なるべく早期) |
2期…小学校就学前の1年間(5歳以上7歳未満) | |
(任意予防接種) | 1回接種
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抗体持続期間 | ほぼ一生 |