狂犬病(Rabies)
- 2014.12.09
日本、英国、スカンジナビア半島の国々などの一部の地域を除いて世界中に存在します。
特にインド・ネパール・東南アジア諸国・中南米諸国・アフリカ諸国へ旅行される方におすすめ致します。
感染原因
ウイルスを持っている哺乳動物にかまれたり、傷口、目や口の粘膜をなめられたりすることでうつります。狂犬病を発症すると治療方法がないので、ほぼ100%死亡します。
症状
感染して10日から数年の症状のない期間があった後、発熱、頭痛、全身倦怠や嘔吐などが起こります。ついで筋肉の緊張、幻覚、けいれん、ものを飲み込みづらいなどが起きます。さらに液体を飲もうとすると筋肉がけいれんするため、水を恐れるようになります(恐水症)。
やがて昏睡状態となり、呼吸が麻痺し死亡します。
狂犬病のおそれのある動物にかまれたら、傷口を石鹸と水でよく洗い、消毒液で消毒します。決して傷口を口で吸いださないでください。ただちに(24時間以内)医療機関に受診し、狂犬病ワクチン接種・咬傷部位に抗狂犬病ウイルス免疫グロブリン(RIG)の接種を行います。
接種方法
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
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接種方法 | (暴露前)3回接種。初回、7日後、21日後、又は28日後 |
(暴露後)6回接種。初回接種日を0日として、3、7、14、30、90日の計6回 | |
抗体持続期間 | 1~2年 |
この暴露後接種は予防接種済みの人であっても追加接種が必要です。