B型肝炎 (Hepatitis-B)
- 2014.12.08
先進国では保有率が低いものの中国、東南アジア、南アフリカ諸国では保有率は高く世界中に広く分布しています。血液・体液等に接する機会がある人は予防接種することをおすすめ致します。
B型肝炎の感染原因
保有者の血液や体液と接触したり輸血をうけた場合、無防備なセックス、消毒不十分な注射針や医療器具で感染します。
B型肝炎の症状
感染して90日から150日の症状のない期間があった後、倦怠感、食欲不振、吐き気、嘔吐、腹痛、黄疸(体が黄色くなること)がおこります。皮膚発疹や関節の痛みが生じることがあります。大人での死亡率は1%くらいです。一部の人で慢性化し、肝硬変になったり、癌化することがあります(死亡率は1%。6-10%の確率で慢性化して、肝硬変や肝臓ガンに移行する可能性があります。)
B型肝炎ワクチン接種方法
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン |
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接種方法 | 3回接種。初回、4週間後、5~6ヶ月後 |
抗体持続期間 | 5年 |
このワクチンは1回だけでは効果がありません。3回接種した場合に5年間抗体が持続します。但し、渡航まで時間がない方は最低2回まで接種していれば1~2年間効果が期待出来ますので一時帰国を利用して6ヶ月から遅くとも2年以内に3回目を接種するようにして下さい。
また、3回目までの接種済みであれば5年毎に1回追加接種すれば抗体を保持できます
※ 成人は免疫がつきにくい場合がありますので接種後に抗体検査をすることをおすすめします。
3回接種後にも抗体が獲得していない場合は、
① 4週後に追加ワクチンを行う
② 筋肉注射に変える
③ 倍量にする
などの対処を行います。