高齢者肺炎球菌の予防接種について
- 2016.07.05
- サナシオクリニックからのお知らせ
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。
この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。健康で体力のある状態ならば、免疫力が十分あるため感染症を引き起こすことはあまりありません。
しかし、免疫力が低下すると肺炎球菌感染症にかかりやすくなり、これらの菌が進展することで、肺炎、敗血症、髄膜炎などの重い合併症を起こすことがあります。
肺炎球菌感染症の代表的な疾患として肺炎があります。肺炎の初期症状はせき、発熱、痰など風邪症状とよく似ています。そのために放置していて気づいたら悪化してしまう場合もあります。
通常の風邪症状に加えて息切れや息が浅くなるなどの呼吸器症状や黄色~緑色や鉄さび色の痰、38度以上の高熱などの症状があれば早めに医療機関を受診するようにして下さい。
肺炎球菌感染症の予防には毎日できる予防の一環として、手洗いがまずあげられます。そして、免疫を低下させないように規則正しい生活を行う事が大切です。
そのほか、医療機関で肺炎球菌ワクチンを接種する事が有効として勧められています。できることをはじめてみましょう。
肺炎球菌には90種類以上の血清型がありますが、平成26年10月からの定期接種で使用されるワクチン(ニューモバックスNP)は、成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の約7割を占めるという23種類の血清型に効果があります。
65才以上の方が肺炎球菌ワクチンを接種する場合、各自治体より補助金がおりますので是非この制度を利用して接種することをお勧め致します。
サナシオクリニックは神戸市肺炎球菌ワクチン接種の契約医療機関になります。
神戸市在住の方で肺炎球菌の予防接種をご希望の方はお問合せ下さい。
詳細は神戸市ホームページ、又は厚生労働省ホームページにてご確認下さい