熱中症対策(体の中から対策を)
- 2015.07.02
- サナシオクリニックからのお知らせ
じめじめとした湿度の高い梅雨の暑さが終わると、本格的な暑さの厳しい夏を迎えます。
気象庁の暖候期予報によりますと今年の夏、関東から東海でかなり暑く、近畿以西も例年より暑くなる見込みのようで、環境症では熱中症患者が急増する7月を『 熱中症予防強化月間 』として熱中症対策シンポジウムの動画配信などを実施するようです。
( 環境症:http://www.wbgt.env.go.jp/ )
熱中症は予防ができる病気です。
暑い夏を元気に過ごすために、熱中症のことを良く知りしっかり予防しましょう。
* 体の中から熱中症対策を~バランスのとれた食事で熱中症に強い体を~*
①カリウムを摂取
汗をかくと塩分と同時にカリウムも失われます。
カリウムは細胞内に多く含まれている為、失うことで細胞自体が脱水症状をおこしてしまいます。(細胞の脱水→熱中症を発症の際臓器の機能障害などを引き起こす可能性あり。)
また、熱中症からの回復にもカリウムが大きくかかわってきます。(普段から摂取することで筋肉の収縮を助ける働きが強まり熱中症からの回復力の手助けとなります)
・カリウムを多く含む食品
じゃがいも・小豆・ほうれん草・バナナ・ひじき・パセリ等(じゃがいもは、野菜の中でもトップクラスにカリウムを含んでいます)
②ビタミンB1を摂取
ビタミンB1が不足すると糖質を分解すること出来ないため、疲労物質がたまり疲れやすくなります。(→食欲不振や倦怠感・手足のしびれやむくみが出てきます)
豚肉・うなぎ・グリンピース・イチゴ・青のり・きなこ等(豚肉は、牛肉の10倍のビタミンB1を含んでおり同時に多くのタンパク質も摂ることができます。疲労回復はもちろん夏バテ防止にも役立ちます)
③塩分・ミネラル・クエン酸を摂取
熱中症で失われやすい塩分・ミネラルを最も効率良く摂取出来る食べ物は『梅干し』です。さらに梅干しはクエン酸も多く含まれるため疲労回復・夏バテにも効果的です。(クエン酸は疲労の原因となる乳酸の発生を抑え疲労回復の効果があります)
④抗酸化成分を摂取
紫外線のきつい夏は体内で活性酸素が発生しやすくなり疲れがたまる原因となります。その活性酵素から体を守ってくれる成分が抗酸化成分です。
スイカ・トマト・ニンジン・モロヘイヤ・いわし・アーモンド等(スイカに多く含まれる糖分はエネルギーに素早く変わるため、夏の水分・エネルギ-補給にはぴったりの食品です。)
⑤夏野菜を摂取
ゴーヤやきゅうりなどの夏が旬の野菜は疲労回復に役立つビタミンB群、体の調子を整え免疫力を高めるビタミンCを多く含み、水分も多く熱中症予防の水分補給に適しています。
夏の暑さの為に、食が進まないこともありますが普段の食事からバランスを考えてたべることで熱中症に強い体を作り、この夏をのりきりましょう。
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