平成28年度「過労死等の労災補償状況」が公表されました。
- 2017.07.04
- サナシオからのお知らせ
厚生労働省より「過労死等の労災補償状況」が公表されました。
脳・心臓疾患に関する時間の労災状況
(概要)
・*死亡件数はやや減少したものの請求件数は昨年比30件増の825件となっています。
・*業種別では「運輸行・郵便業」が多く、職種別では「輸送・機械運転従事者」が多くなって
・・います。
・*時間外労働別では60時間未満には該当者がいなく、80時間超えで急に件数が増加しています。
詳細資料はコチラ
精神障害の労災補償状況
(概要)
・*自殺件数は1件の減少を認めますが請求件数は71件増の1586件となっています。
・*業種別では「医療,福祉」が多く、職種別では事務従事者が多くなっています。
・*時間外労働別では20時間未満が84件と一番多く、次いで160時間以上の52件となっています。
・詳細資料はコチラ
まとめ
「脳・心臓疾患に関する事案」「精神障害」どちらも業種別に差が大きく見られます。業種特有の要因について対策を行う事で予防が可能と考えます。
また、「脳・心臓疾患に関する事案」については過重が労災請求の要件ということもありますが80時間という長時間労働で急上昇していることより残業時間の管理が肝要と考えます。
逆の発想にたてば労災認定要件に対して対処すれば過労死などの労災を予防が出来ると考えられます。
以下に労災認定の資料をご紹介致します。ご参考になれば幸いです。
♦ 厚生労働省作成「脳・心臓疾患の労災認定」
♦ 厚生労働省作成「精神障害の労災認定」