ノロウイルス感染症 ~対応と予防について~
- 2012.12.04
- サナシオからのお知らせ
毎年11月から翌年の4月頃にかけて、ノロウイルスの感染を原因とするウイルス性の嘔吐・下痢症が流行します。健康な方は軽症で回復しますが、子供やお年寄りは重症化することがあります。
ノロウイルスの人から人への感染力は極めて強力なため、保育所や学校などの集団生活をしている場では特に注意が必要です。
しかし集団生活や食習慣の違い・予防ワクチンがないことから、ノロウイルス感染の流行を阻止することは残念ながら不可能ですが、流行を最小限に留めるためにも感染予防に努めることが大切です。
*主な感染経路*
ウイルスが、手指や食品を介して口に入ることで感染することが、ほとんどです。
・食品を扱う人が感染し、その手指などを介して汚染された食品を食べた場合
・汚染された食品(二枚貝など)を生あるいは十分に加熱しないで食べた場合
・感染者の吐物や便内のウイルスが鼻や口から入って感染する場合(空気感染)
≪対応と予防について≫
1.手洗い・うがいの徹底
・石鹸を使用し流水で手を洗いましょう。(帰宅時・トイレ後・調理前後・食事前)
・症状出現時には必ずマスクをしましょう
//症状がなくなった後もウイルスの排出が続くこと(1週間~1ヶ月)があるので注意しましょう
2.二枚貝など十分に加熱する
・新鮮なものでウイルスに汚染していれば感染します。
・加熱は中心温度85℃以上1分間以上が目安です。
3.嘔吐物や排せつ物は適切に処理する
・作業時はビニール手袋やマスクを使用し、処理したものは密閉してすてましょう
・嘔吐物や排せつ物は、ペーパータオルで拭き取った後、次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤)をひたした布で水拭きしましょう(汚染場所や物は、0.5% ドアノブや調理器具は0.2%)
・換気を十分にしてウイルスが残らないようにしましょう
4.ノロウイルスに感染してしまった場合
・水分を十分に補給しましょう(脱水予防)
・対症療法の他、脱水症状がひどい場合は点滴をおこないます。かかりつけ医に相談しましょう
【参考になるサイト】
厚生労働省サイト
・・・Q&Aやわかりやすいリーフレットなどが掲載されています。
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/03.html#link01-01
大分県東部保健所 ノロウイルス予防ハンドブック
・・家庭用塩素漂白剤を使用した嘔吐物の処理法などの詳細が掲載されています。
http://www.pref.oita.jp/site/tobuhc/norovirus-handbook.html